【捜査弁護】
①逮捕されることなく不起訴処分で終わった事案。
本件では、迷惑防止条例違反違反をした被疑者について、
捜査機関が捜査をしている事案でした。
逮捕されれば、新聞にも掲載され、仕事を失ってしまう危険もあります。
そのため、被疑者と弁護人で警察署に出頭するととも、証拠品の提出を行い、
家族が身柄引受けをするので、逮捕する必要がないとの申入れを行いました。
さらには、被害者と示談をするとともに、検察庁に対し、不起訴処分の申入れを行いました。
その結果、逮捕されることもなく、不起訴処分を獲得することができました。
本件も早期に相談をしたことが、良い結果に結びついた事案といえます。
【公判弁護】
①証拠開示に基づいて無罪判決を得た事案
窃盗の共犯として起訴されたが、共謀を否認して無罪判決を得た事案。
本件では、被告人は、窃盗の共犯として起訴されましたが、
窃盗とは知らなかったとして共謀を否認していました。
共犯者が、被告人から誘われて事件を起こしたと供述していたことから、
刑事責任の転嫁が考えられました。
そこで、検察官から共犯者の供述調書を含めた証拠開示を得て準備しました。
その結果、共犯者の供述が変遷していることや刑事責任の転嫁の可能性を指摘し、
共犯者の証言の信用性を弾劾し、無罪判決を得ることが出来ました。
刑事事件については弁護人の経験の濃淡が非常に出やすい事件だと思われます。
②執行猶予判決を得た事案
執行猶予中であったにも関わらず、違法薬物を使用したが、執行猶予を判決を得た事案。
本件では、被告人は、懲役刑の執行猶予中であったにも関わらず、
違法薬物を使用してしまいました。
被告人を保釈の上、薬物からの更生のための施設に入所してもらい、
薬物との関係を断つ意思を明らかにしました。
また、施設職員の証人尋問を実施し、被告人が更生に向かっていることを明らかにしました。
その結果、非常に厳しい事案でしたが、執行猶予判決を得ることが出来ました。
裁判にあたって、何がポイントとなるかを見極めるのが非常に重要です。